名城大学Day 創設記念シンポジウム
「大学・学校づくりのビジョンと展望」

パネルディスカッション
「組織マネジメントによる学校改革の可能性」
ー現場からの改革ー

コーディネーター:早川信夫氏(NHK解説委員)
小山徹氏(岐阜県教育委員会教育次長)
岸本和行氏(愛知県高浜市教育長)
伊豆山健夫氏(海陽中等教育学校長)
木岡一明氏(名城大学大学院大学・学校づくり研究科教授)

平成18年9月17日


 学校づくり、特に学校の新設にあたっては、大きな戦略的方針がなければ成功は望めない。

 今日の学校づくりにおいては、教える教師側、学ぶ子ども側、両者の出会う場である学校の3つの主体が、いずれも「力不足」と言える。教師は、急激な教育改革で多忙になり、意識やモラルの面で力を発揮できないという「指導力不足」に陥っている。子どもは、ルールや規範を守る力が欠けてきている。そして、学校は情報を外へ伝える「開く力」が不足している。学校は、問題が起きたときに組織で対応する習慣がなかったために、閉鎖的だと言われてしまう。先生は、自分のクラスや生徒のことだけでなく、組織マネジメントという部分を考えていく必要がある。

 それには、どのように取り組めばよいのか。1つは、校内研修のリーダーを育てていくことだ。先生方に学校組織についてきちんと勉強する機会を提供していかなければならない。すなわち、属人的なマネジメントの時代は終わり、組織の力で学校を運営することのできるリーダーが必要だ。

 これまでの学校経営研究は、初等中等のみに偏り、しかも規範的な考え方をベースにして必ずしも学校の現実を基本としてこなかった。現場実践との応答的な研究の確立が、求められている。

 学校というところは、トップダウンではうまくいかないが、ボトムアップかというと「出る杭は・・・」という文化が一方にある。そこでは、有能なミドルが必要だ。全体の意志を探りながらトップが大きな提案をし、ミドルが具体的なシナリオを作って現場におろす。学校には、ミドルアップダウン・マネジメントが必要だ。

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